看護師として働くだけでも大変ですから、家庭と仕事を両立させるのは容易なことではありません。しかし、一家の大黒柱が自分だったり、シングルマザーだったりすれば、家庭との両立は必須になってきます。多くの場合において看護師が仕事と家庭の両立をするためには、配偶者や子どもの協力が必要になってきます。
そのため、家族全員で一度じっくりと話し合って家事の役割分担を決めておく必要があるでしょう。役割分担が曖昧だと、動くことができなくなります。特に男性は家事をまったくしたことのない人が少なくないので、どこまで可能なのか確かめておく必要があるでしょう。注意したいのは、自己犠牲の精神で無理をしてしまうことです。任せられることは任せ、手を抜ける部分では抜くようにして、無理だけはしないように気をつけましょう。
看護師は基本的に立ち仕事で肉体労働といえます。そのため、慢性疲労や腰痛、膝痛などが発生しやすいです。フルタイムで働くのが厳しいと感じたら、パート勤務に変えてもらうのも1つの手段です。自分が家事をすべて行うのか、家族に半分は任せるのか、などの事情によっても理想の勤務形態は変わってくるため、自分の状況に合わせて選択しましょう。
いずれにしても、無理をする働き方は長くは続きません。体力と精神力には余裕を残しておく必要がありますし、自分の年齢も考慮した働き方を選ぶことが大切です。20代のころは無理ができても、30代になるとガタッと身体にきたという人はなかなかに多いのです。転職をするなら5年後、10年後まで見越して、無理なく家庭と両立できる職場を探すことがとても重要になります。